つくもがみ 京極夏彦作

 

「ものをそまつにすると、ばけてでるよ」

そう始まるこの絵本。

 

うちの子たちは、ものを大切にしている方だと思う。

 

粗末に扱う子には、教訓になるのかな、

と思いながら読んでみた。

 

まず、化けた物の、絵が怖い!

そう思って、表紙をもう一度見ると、

「妖怪絵本」と小さく書いてあった…

私、怖い物苦手だから、今までこういう本

選んでこなかったのに…

仕方なく、読み進める

 

突然、じいちゃんが大事に使っていたほうきが、

化けた!!

 

びっくり!

 

やっぱり絵が怖い!

 

でも、大事に、100年も使ってきたのに、

なんで化けたの!?

 

「そまつにされたら、かなしいけどね。

だいじにつかわれると、うれしいからね」

そう言って、踊り出したのだそう!

 

じいちゃんも、道具と一緒に、

100年間の思い出と一緒に、

子供の頃に戻ったように、

踊る。

 

これが、「つくもがみ」

だそうです。

 

うちは子供3人。

この家で暮らし始めて6年。

だんだん物が増えてきた。

私が独身時代から持っている物、

それどころか、子供の頃からの物も。

洋服、ぬいぐるみ、バッグ、旅行の思い出の物…

きちんとしまってあったので、綺麗に残っていたけど、

全然使っていないものは、ただしまってあっただけ。

それに加えて、子供の服や靴やおもちゃがどんどん増え、

部屋に収納しきれなくなった。

困ってきたのは、

探し物が見つからないこと。

「確かしまってあったはず」

「とっておいたと思うんだけど」

「どこにしまってあったかな」

これが増えてきた。

子供たちも、明日着る服とか、

お絵描きするときのペンとか、

探し物はママがする物だと思っている。

 

息子は春から1年生。

自分のものを整理するスペースを作るのに

いい機会だと思い、

我が家での「断捨離」を始めた。

今まで「まだ使えるもの」を

処分してこなかった。

リサイクルショップで引き取ってもらえるものが

あったのはありがたかった。

「思い出のもの」

特に、ぬいぐるみや服は、

処分するのが大変だった。

捨てたくない気持ち…

ずっととっておいたのに…

 

でも、これからの子供たちの

増えていく物や

整理していくスペースを考えると、

そっちの方が大切だな、と思った。

それに、私の物も、

大切だと思ってはいても、

使っていない間に結構劣化している物もあって…

 

洋服は、ジャックの小屋に入れて

毛布がわりに。

ペンやクレヨン、おもちゃは、

子供たちに遊んでもらって無くした。

 

ぬいぐるみは、汚れもあったので、

悲しかったけど、ゴミ袋に入れて、捨てた。

 

捨てるときは悲しかったけど、

今までとってあって、

思い出を思い返しながら処分したことで、

心の整理もできたと思うし、

収納の中もスッキリしたし、

捨てられてよかったと思う。

 

これからの目標は、

これから増えていく子供たちの物を

「使いやすく収納」すること。

 

使っていなかった大量の「物」を見て、

物は「使ってこそ」とっておく価値があると思った。

 

今は、子供のタンスから、

子供たちが自分で洋服を出し入れできるようになった。

6歳の息子は、平日と休日で着る服を分けている。

3歳の娘は、お気に入りのかわいい服を選んで出してくる。

干してある洗濯物を、

暇な時に勝手に畳んでしまってきてくれる。

 

話が長くなった…

『つくもがみ』

読んでみてよかった絵本です!